人から言われた冷たい言葉や悪口に傷ついたり、悲しい思いをしたりしたことはありませんか?
JUN私は心理学を学び、人間の心理や行動について深い知識を得てきました。私自身も嫌な思いをしたときには学んだ知識を活用して対処してきました。
この記事では、私が学んだ心理学の知識と自身の経験をもとに、
- 悪口と愚痴の違い
- 悪口ばかり言う人の心理
- 悪口を気にしないための考え方
- ブッダの教えに基づく対処法
についてお伝えします。
悪口に対する理解を深めることでストレスが軽減され、人間関係の見方が変わります。
そして何より大切なのは、頭で理解するだけでなく、体と呼吸を整える時間を持って心の負担を軽くすることです。
リビングヨガでは、悪口や人間関係のストレスに疲れた心をやさしくほぐすクラスもご用意しています。
気持ちを整える第一歩として、初心者の方でも安心して参加できる体験レッスンもあります。
悪口と愚痴の違い


「悪口」と「愚痴」はよく混同されがちですが、実はまったく異なる性質を持っています。
悪口


相手を他人をおとしめる意図があり、他者を傷つける発言。
例:「あの人は仕事ができない」
愚痴


自分の感情を吐き出してストレスを減らす行為。
例:「今日は本当に疲れた」
悪口は “攻撃”、愚痴は “自己開示”。
性質が違うことを理解するだけで、相手の言葉に振り回されにくくなります。
悪口ばかり言う人の心理


悪口を頻繁に言う人には、共通の心理パターンがあります。
ストレス発散


負の感情を抱えると、外に出して解消しようとする。
共感を得たい


悪口をシェアすることで「理解してほしい」という欲求を満たしている。
自分が正しいと思い込んでいる


自分の価値観が絶対だと感じ、他者を否定して優位に立とうとする。
どの場合も、悪口は“自分の心の不安定さ”の表れです。
悪口は相手の心の問題であり、あなたの価値とは無関係です。
どんな人でも悪口は言われる


お釈迦様は、
「皆にてほむる人はなく、皆にてそしる人はなし」
という言葉を残しています。
この言葉は、
- どんなに立派な人であっても、全員から好かれることはない。
- どんなに嫌われている人でも、全員から嫌われることはない。
という、人間社会の普遍的な真理を表しています。
私たちがどれだけ努力をしても、「全員に好かれる」ということは絶対に起こりません。理由はシンプルで、すべての人と利害や価値観が一致することは不可能だからです。
“いい人を演じる” のは不可能で、心が摩耗する
お釈迦様でさえ、全員から好かれた訳ではありません。誰からも嫌われたくないからと、自分を偽って「いい人」を演じ続ければ、心がすり減り苦しくなります。
あなたを支えてくれる人は必ずいる
逆に、どんな状況でもあなたを理解してくれたり、支えてくれる人は必ず存在します。
あなたの本当の姿を理解してくれる人たちを大切にすることが、人生の安定と心の平和につながります。
ブッダの対処法:悪口は受け取らないと相手の元に戻る


ここで、ブッダが唱えた普遍的な真理を紹介します。
この視点を通じて、私たちはどうすれば人間関係をより穏やかで生産的なものにし、自身の平和と調和を保つことができるのかを探求できます。
あるところに、お釈迦様が多くの人たちから尊敬される姿を見てひがんでいる男性がいました。
「どうして、あんな男がみんな尊敬を集めるんだ!いまいましい」
そこで男性は散歩ルートで待ち伏せして、群集の中で口汚くお釈迦様をののしってやることにしました。
※続きを読むには右の▼をクリックしてください。「お釈迦様の野郎、きっと、俺に悪口を言われたら汚い言葉で言い返してくるだろう。
その様子を人々が見たらあいつの人気なんてあっという間に崩れるに違いない」そして、その日がきました。男はお釈迦様の前に立ちはだかって、ひどい言葉を投げかけます。
お釈迦様は、ただ黙ってその男の言葉を聞いておられました。弟子たちはくやしい気持ちで
「あんなひどいことを言わせておいていいのですか?」とお釈迦様にたずねました。それでも、お釈迦様は一言も言い返すことなく、黙ってその男の悪態を聞いていました。
男は、一方的にお釈迦様の悪口を言い続けて疲れたのか、しばらく後、その場にへたりこんでしまいました。
どんな悪口を言っても、お釈迦様は一言も言い返さないので、なんだか虚しくなってしまったのです。
その様子を見て、お釈迦様は静かにその男にたずねました。
「もし他人に贈り物をしようとしてその相手が受け取らなかったとき、その贈り物は一体誰のものだろうか」こう聞かれた男は突っぱねるように言いました。
「そりゃ、言うまでもない。相手が受け取らなかったら贈ろうとした者のものだろ。
わかりきったことを聞くな」男はそう答えてからすぐに「あっ」と気づきました。
お釈迦様は静かにこう続けられました。
「そうだよ。今、あなたは私のことをひどくののしった。でも、私はそのののしりを少しも受け取らなかった。
だから、あなたが言ったことは全てあなたが受け取ることになるんだよ。」悪口は受け取らないと相手の元に戻る
悪口という“贈り物”は受け取らない
受け取らなければ、自分にダメージはない。
悪口は、こちらが受け取らなければ、相手の元にそのまま戻っていく
という比喩です。
- 言い返す → “受け取る”
- 無視する → “受け取らない”
悪口を受け取らないことで、相手の言葉はあなたへの影響力を失い、相手自身に返っていきます。
これは人間関係にもメンタルにも、とても役立つ考え方です。
まとめ:悪口を受け取らない心を育てよう
悪口を言う人の背景には、ストレスや不安があります。
悪口を受け取らず、距離を置くことで、自分の内側の平和を守れます。
- 他人の言葉はコントロールできない
- 受け取るかどうかは自分で選べる
- 受け取らなければ相手の問題に戻る
- 全員に好かれることは不可能
- あなたを理解してくれる人は必ずいる
この視点を持つだけで、日々のストレスは大きく減っていきます。
他人の言葉による傷を受け止めず、自分の内側に平和を保つことが重要です。私たちはより健全な人間関係を築き、人生をより豊かに生きることができるのです。
心と体はつながっています
悪口や人間関係に疲れたときは、頭で考えるだけでなく、体と呼吸から整える ことも大切です。
ストレスから少し距離をとって、自分の心と体を整える時間をつくってみませんか?
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