秋だからこそ○○のケアを

段々と秋も深まり、空気も冷たくなってきていますね。

秋だからこそ、特別に気を付けたい身体の大切な部分に注目していきたいと思います。

食欲の秋とも言われるように、夏の太陽をいっぱいに浴びて育った

美味しい食べ物が沢山の秋。

実り、収穫の秋ですね。

20081012-1

ついつい食欲も出て食べ過ぎてしまいます(笑)

しかし、今の季節の身体の不調として、喉を痛めたり、肌がカサついてくる…、

そんな悩みが多いのも事実です。

秋は大気が乾燥する季節。

身体までも乾燥させないように、体を潤す食材で養生する必要があります。

では、その要となる臓器はどこでしょうか?

答えは、肺です。

実は、肺は呼吸を通して唯一空気に触れる臓器。

そのため外気の影響を受けやすく、空気の乾燥するこの時期は、

最も肺に気をつけなければならないのです。

乾燥した空気を直接受け止め、肺に通じている鼻やのどを痛めないためには、

肺を潤すことが何より必要です。

また、肺の調子は肌や体毛にも現れます。

肺が正常な働きをしていれば、肌のキメは整い潤いますが、

肺に異変が起きると、肌は荒れて乾燥し、

酷くなるとかゆみや汗の異常までも。

そうなると感染症などにもかかりやすく、風邪もひきやすい状態になってしまいます。

さらに、それだけではありません。

肺は体液の代謝とも密接な関係があり、

大腸にも影響を及ぼします。

不調になれば、便秘などの症状を引き起こし、これもまた肌荒れの原因に…。

では、どんな食養生と身体のケアをすれば、肺を健やかに保ち、秋を快適に過ごせるのでしょうか?

食養生として積極的に以下の3つの食品群の中から選んで食べることが大切です。

(1)大気の乾燥に対して肺を潤し、機能を強化させる食品

・身体を冷やす食べもの

カリフラワー、クレソン、大根、ハトムギ、くちなしの花、
ハイビスカス、レモン、ナシ、枇杷、柿、イチジク、バナナ、ドラゴンフルーツ等

・体温に影響を及ぼさない食べもの

山芋、落花生、カシューナッツ、銀杏、アーモンド、
白キクラゲ、キクラゲ、みかん、カリン、クコ、クラゲ、ナマコ、鶏卵、牛乳、ヨーグルト

・身体を温め、血の巡りをよくする食べもの

エゴマの葉、ミョウガ、ふきのとう、クルミ、杏仁、金木犀の花、桃、杏、ナツメ

(2)造血作用があり、肺を滋養する食品

ホウレンソウ、春菊、空芯菜、ナツメ、人参、ぶどう、
レイシ、桑の実、クコ、落花生、黒豆、松の実、ごま、タコ、
豚肉、鹿肉、牛肉、豚肉、豚足等

(3)消炎解毒作用があり、アレルギーを抑える食品

・身体を冷やす食べもの

セロリ、明日葉、オレガノ、薄荷、ごぼう、
金糸瓜、へちま、緑豆、ハトムギ、菊、スミレ、スイカズラ(特にアレルギーに強い)

また、呼吸とともに清気を体内に引き込み、濁気を排出する機能がある肺。

ヨガは呼吸をとても大切にしています。

ヨガの動きと同時に呼吸が合わさると、何ともいえない爽快感が得られたり

充足感を味わうことができるのも、エネルギーの循環が呼吸によって行われているから。

例えば、呼吸を味わう時間ってありますか?

呼吸は心身を整えるだけでなく、呼吸を意識することで、

自分の内面をと向き合うことに繋がるのです。

そして、もうひとつ心がけたいのが「ちょうどいい立ち位置から自分を見守る」ということ。

自分にはまり込むのではなく、客観的な視点で自分と対峙することは、心の平安を得ることにもつながります。

大極図 東洋医学には「陰陽説」、

すなわち「万物は陰と陽の性質を合わせ持ち、陰極まれば陽生きる。

ピークを迎えると別の性格に転化する」という思想がありますが、

自分自身を一方向からではなく、別の角度から見るためには、

「ちょうどよい立ち位置」にポジションを取ることが大切です。

いつもは意識しない呼吸を意識することは、その1つの手段となる行為。

呼吸に意識を向け、肺を丈夫にし、実りの秋を愉しんで参りましょう♪

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